複雑な機能要件は絵をかいて整理するーシステム設計
絵や表を書いて、機能をわかりやすくする
システムの機能には、複数の条件が影響する複雑な機能があります。
そして、そのような複雑な機能では、文章で書かれても理解しづらいことが多々あります。
そのような場合は、条件を1つずつ分解し、表や絵をかいて整理することで、1つ1つの単純な問題として扱えるようにします。
そして、1つ1つを単純な問題として扱うことで、仕様をわかりやすくすることができます。
さらには、仕様がわかりやすくなることで、内部ロジックを単純化できるようになります。
絵を描くことでわかりやすくなる場合
以下のパターンは、絵を描くことで、情報の関係性がわかりやすくなることが多いパターンです。
- 複数の日時が関係する場合(申し込み日が、最終期限より前の申し込みを抽出する場合、発行日から3か月後など)
- 前回入力した情報を使用して、今回の情報を生成する場合(昨年の年休残日数+当年の有給取得日数が当年年初の年休残日数になるなど)
- 複数のデータを積み上げていく場合(日々のデータを集計して月単位のデータにする場合、給与の所得税計算など)
表を書くことでわかりやすくなる場合
複数の条件により、処理結果が変わる場合は、表を書くことで、条件を整理できます。
そして、表にすることで、すべてのパターンを過不足なく表すことが簡単にできます。
(例)
条件Aがtrue、条件Bがfalseの場合のみデータ入力を可能とする場合
条件A | 条件B | データ入力可否 |
true | true | 入力不可 |
true | false | 入力可 |
false | true | 入力不可 |
false | false | 入力不可 |
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