ブリッジパターンについて

ブリッジパターンとは

ブリッジパターンは、構造に関するデザインパターンの一つです。
そして、ブリッジパターンを使うことで、抽出されたクラスから実装を分離することができます。
そのため、クラスと実装のモジュール結合度を小さくし、それぞれの独立性を高めることができます。

結果として、抽出されたクラスまたは実装をそれぞれ別々に変更したり、拡張することが可能になります。

なお、構造に関するデザインパターンは、大規模な構造を作るためのクラスやオブジェクトの組み合わせ方に関するパターンになります。

ブリッジパターンが使用できる場合

  1. 抽出したクラスと実装を分離したいとき
  2. サブクラスの追加による機能拡張を行いたい場合
  3. 複数のオブジェクトで実装を共有したい場合

なお、実際のシステムでは、画面からビジネスロジックを分離するためにブリッジパターンを使用することが考えられます。
なぜなら、画面に比べ、ビジネスロジックは柔軟な変更を求められることが多いためです。
また、複数の画面で同一の処理を行う必要がある場合もあります。

そして、ブリッジパターンを適用することで、ビジネスロジックのみの変更や、画面間でのビジネスロジックの共有が可能になります。

ブリッジパターンの構成要素

1.Abstractionクラス
・抽出されたクラスのインターフェースを定義する

2.RefinedAbstractionクラス
・Abstractionクラスで定義したインターフェースの拡張を行う

3.Implementorクラス
・抽出されたクラスから分離した実装のインターフェースを定義する

4.ConcreteImplementorクラス
・Implementorクラスのインターフェースを実装する

参考

オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン

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デザインパターンに関係する本

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

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Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本

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