システムの要件の優先順位

お客様から頂く要件

業務システムの開発では、お客様から解決したい課題や、必要なシステムに関する要求を受けることでプロジェクトがスタートしていきます。
そして、お客様が本当に必要としているシステムを開発するために、お客様から直接お話を伺い、要件をまとめていきます。

なお、業務システムは企業の各部門をまたいで使用されることも多く、相手にするお客様には複数の部門の方がいらっしゃることがあります。

お客様の要求を確認したうえで優先順位をつける

お客様が複数の部門にまたがる場合は、すべての部門の方の要求を満たすことが困難な場合があります。
また、お客様の要求にはないが、利便性が向上するような機能が存在する場合もあります。

そのため、お客様の要求を伺ったうえで、実装する機能に優先順位をつける必要があります。
そして、優先順位をつける場合は、以下のルールで行います。

  • ユーザー要求 > ソリューション効果
  • 経営効果 > ソリューション効果

つまり、利便性が高く業務効率向上に適した機能であっても、お客様の要求にない機能の実装はしてはいけません。
なぜなら、お客様の要求にないということは、現状のお客様の業務にすぐに必要となる機能でないためです。

また、経営戦略の観点から、利便性を殺す必要がある場合もあります。

例えば、上場を目指している場合は、予算や業務管理、会計などの機能が必要となります。
そして、今まで厳しく管理していなかった場合は、今までの管理方針より厳しい管理ができるように機能を実装する必要があります。

結果として、従来通りの管理方針で機能を実装するよりも、画面で入力する項目が増える場合、または、画面の入力が複雑になる場合があります。

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