アプリ開発とターゲットデバイス
背景
アプリの画面設計で設計した画面を実装しようとした場合に、項目が画面に収まりきらない事象が発生していました。
その原因として、画面のサイズや解像度を意識した画面設計となっていなかったことがあげられます。
そのため、画面のサイズや、解像度を意識した画面設計をするためにターゲットデバイスを決める必要があること。
そして、ターゲットデバイスの決め方について考えてみました。
ターゲットデバイスについて
開発したアプリをストアに出すことで、不特定多数のユーザーに使用していただけるようになります。
そして、インストールしていただけるユーザーがどのようなデバイスを使用しているかは、アプリ開発者はわかりません。
そのため、アプリ開発を行う上で標準となるデバイスを決めて、標準としたデバイスで画面設計をしていくこととなります。
そして、この、標準となるデバイスがターゲットデバイスです。
ターゲットデバイスを決めるタイミング
ターゲットデバイスの選定は、画面設計を行う前に実施します。
具体的には、システム開発の最初に行われる要件定義の非機能要件の1つとして検討を行います。
画面設計より前にターゲットデバイスを決める理由は以下に述べる通りです。
アプリ開発を行う場合、アプリを複数のデバイスに対応させる必要があります。
そして、アプリを実行するデバイスは、様々な画面サイズや、解像度のものがあります。
(要件によっては1つのデバイスのみに適応すればよい場合もあります)
そのため、画面設計で画面のレイアウトを検討する際には、デバイスの画面サイズや解像度を意識する必要があります。
そして、デバイスの画面サイズや解像度を意識して画面設計を行うためには、どのようなデバイスで実行されるかを知る必要があります。
よって、画面設計を行うより前の工程でターゲットデバイスを決めておく必要があります。
逆に、ターゲットデバイスを決めずに、適当な画面サイズで画面設計をしてしまった場合、実際に作ろうとしたタイミングで画面に項目が収まりきらない可能性や、余白が多すぎて貧祖な画面になってしまう可能性があります。
ターゲットデバイスの決定方法
- いつ使う想定であるか
会社支給のデバイスを使用した会社の業務を行うアプリの場合は、特定のデバイスのみがターゲットとなる場合がある。
プライベートで使用される場合は、ユーザーが多いデバイスをターゲットにする。
また、プライベートで使用されることを想定した場合は、複数のデバイスをターゲットにする必要がある。
- どこで使われる想定であるか
移動中や出先で使用することが多い場合は、スマホのような持ち運びに便利なデバイスをターゲットにする。
家の中がメインであり、あまりデバイスの移動が必要ない場合は、画面サイズが大きいものをターゲットにする。
- どのように使われる想定であるか
移動中などの短い時間で使用する、またはちょっとした作業を行うために使用する場合は、スマホをターゲットにする。
商談で使用する場合や、難しい課題解決のために使用する場合はタブレットのような画面サイズが大きいものをターゲットにする。
その他 非機能要件で決めること
非機能要件について学びたい方へ
非機能要件について書かれている本を探してみました。
もしよろしければ参考にしてみてください。
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